白滝(しらたき)へ行ってきたよ!(カントリーサイン集めの旅)
北海道遠軽町に合併された旧白滝(しらたき)村に行ってきたよ!
1.旧白滝村の概要
2005年,近隣の生田原(いくたはら)町,遠軽町,丸瀬布町と合併し,現在の遠軽町になった。実は1946年8月1日に紋別郡遠軽町から白滝村とともに丸瀬布村として分村した歴史があり,先の市町村合併も一度分かれたものたちが再び集結したといってもよい。(ここの説明は前回の遠軽町と同じ)
町名の由来は,湧別川の滝。水しぶきで滝つぼや岩肌が白く見えるので白滝という名が,いつとはなしに地名となった(本多 1999)。
現在は白滝発祥の地として碑がたてられている。
町の中心を流れる湧別川と支流の支湧別川流域には,古くは3万年前の旧石器時代のものと思われる遺跡が多数見つかっている。黒曜石を中心とした石器が主な出土品で,遠軽町埋蔵文化財センターに収められている。
先史時代の人々が,この黒曜石に目をつけたように,白滝には山頂部が黒曜石に覆われている非常に珍しい山々に囲まれている。この珍しい地質から,白滝は日本ジオパークとして認定されている。
「ジオパーク」とは,ジオ(大地)とパーク(公園)を組み合わせた言葉で,地球科学的に貴重な場所や自然景観について,その保護と教育での活用,持続的な開発など様々な考え方によって管理されるエリアである。
そして,2022年11月には,この白滝遺跡群の黒曜石が,北海道で2件目となる国宝に指定された(毎日新聞2022年1月20日付)。旧石器時代の国宝としては国内唯一。一見すると過疎化が進む白滝は,その足元に豊かな歴史が積み重なっている。
2.道の駅
「道の駅 しらたき」は白滝市街地から離れた奥白滝にある。旭紋道の奥白滝インターチェンジのPAとしてトイレや食堂などを備えている。
せっかくの道の駅なのだから埋蔵文化財センターや司書などがある旧市街地にあればいいのにと思ってしまった。
少し小腹がすいていたが,ダイエット中なので食堂のラーメンは断念。また来ます。
参考文献
本多貢,1999,『北海道 地名分類字典』北海道新聞社.
「国宝」ひと目見よう 「白滝遺跡群出土品」文化審答申 遠軽・文化財センターが特別開館 /北海道 | 毎日新聞