ガストロノミーツーリズムってなんだ!?
1.ガストロノミーツーリズム
ガストロノミーツーリズムって言葉を知っていますか?私は初めて聞いた言葉です。
国連世界観光機関(UNWTO)はガストロノミーツーリズムを次のように定義しています。
観光客の体験・活動が,食や食材に関連づいていることを特徴とする。本格的,伝統的又は革新的な料理体験と併せて,ガストロノミーツーリズムには,地域の産地訪問,食に関するフェスティバルへの参加,料理教室への参加など,他の関連活動を含む場合もある。(UNWTO「ガストロノミーツーリズム発展のためのガイドライン」)
こうした定義を見ると,「ああ,あういうやつね」というイメージがわいてきますが,そうした観光のあり方を「ガストロノミーツーリズム」というんですね。フードツーリズムなんて言葉もありましたが,フードツーリズムの発展形として捉えておけばいいのでしょうか。地元のスーパーで見かける食材は,このガストロノミーツーリズムの入り口になるんでしょうね。
以前三陸沿岸で働いていたころ,新巻鮭づくりと鮭の稚魚水槽観察を地元の漁協さんの協力を経て行事として実施していました。こうした学校における教育活動を観光に転用すると,意外と簡単にガストロノミーツーリズムになるんじゃないでしょうか。
そもそもガストロノミーとは,
ガストロノミーとは,私たちが何をどのように食べるかという合理的な知識のことです。これは学際的な知識の領域で,人間が良い食べ物や飲み物を栽培,加工,流通,そして消費する中で,物理化学的,文化的,社会経済的プロセスを研究創出し,人間の物理的,精神的,社会的に健康な生活に影響を与えています。(同上)
というものらしい。
ガストロノミーツーリズムは,そのままガストロノミーエデュケーションとして,それこそ教科横断的な活動につながる概念であり,自身の教育活動を再定義してくれる言葉のようだ。
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参考文献
UNWTO(国連世界観光機関)ガストロノミーツーリズム発展のためのガイドライン